D-STAR「世界と日本の違い」
★携帯電話風の接続の日本方式(1対1)
vs
★コンファレンス接続のアメリカ方式(1対n)
日本のアマ無線家(JARL)が10年以上前にプランし,メーカーに依頼して構築したD-STAR(DV,DDモード)も,昨今,アマ無線のデジタル通信として,認知されたと言ってよいでしょう.
また,アメリカでもD-STARを楽しむユーザーが増え,そのレピータやノード(EchoLinkのD-STAR版のようなもの)の数は,日本の比ではないほど急激に活性しました.
●おもな交信スタイル
インターネットで接続された別々の2つのD-STARレピータを介すことで,例えば,千葉のレピータへアクセスして,仙台のレピータからQRVするというような交信ができます.
FMレピータにつながっているEchoLinkやWiRESのような交信がDVでできるのです.
●日本のD-STARは1:1の電話的な接続
日本のD-STARレピータ間の接続は(2012年2月現在),1対1が原則です.
ハム2局の交信の様子は,例えば,AレピータおよびBレピータの各エリアでは聞くことができます.しかし,1対1のため,3つレピータを使ったラウンドQSOはできません.
この接続の方式を「G1」と呼んでいます.
●米国は複数のレピータや複数のノードの同時接続
米国でのD-STARレピータなどは,コンファレンス式のネット接続で運営されているため,EchoLinkやWiRESのごとくの交信が可能で,3つ以上のラウンドQSOが可能です.
この方式を「G2」[G2 Plus」と呼んでいます.
●今後のJAに期待
なにやら難しいことを探求されているOMらがおられます.要するに日本のD-STARでも1:n接続を可能にしよう,ノードを構築しようということのようです.アダプタも開発されています.
http://todovc.blogspot.com/2012/01/v7satoshi-board.html
●JAの問題
コンファレンス式は,複数のレピータなどから電波が送信されるため,電波の有効利用という点で行政よりの制限があるそうです.
しかし,世界情勢を鑑みると,コンファレンス式が多くなっており,それらのコンファレンスへノードアダプタなどを使って接続すると,たいへんアクティブに交信が行われている様子が伺えます.
対して,日本のD-STARレピータのアクティビティはそれにおよばずで,交信を聞くのはコンディションの悪い21MHzのごとくです.電波を必要以外の時には出さない,という点では有効に即していますが.
●賛否はあるが
昔とは異なり,430MHzでも,空きチャネルが見つからない,という状況ではありません.有効利用という大義名分も大事ではありますが,趣味で交信するアマ無線,電波を出して遊ぶ,学ぶという本来の視点で考える必要もあることでしょう.
●非常通信はハムの本来の目的ではない
アマ無線の目的は,非常通信用ではありません.1:1の接続でも十分です.もちろん非常時には積極的にアマ無線として協力すべきことであるのは言うまでもありせんが.
しかし,コンファレンス式であれば,携帯電話では出来ない1:nの同報無線通信ができます.とても大事で優位な点であります.
このままの1対1でよいのか? いや建設的に1:nを可能するのがよいのか?
今後も,D-STARの動向に目が離せません.もちろんC4FM FDMAも….